ケミカルピーリングとは

ケミカルピーリングは、フルーツ酸などのピーリング剤を使用し、皮膚表面および毛穴部分の角質を剥離させるお肌のトリートメントです。ニキビ・過剰皮脂・くすみ・小じわに対して効果があります。
この薬剤には、水に近い性質を持つフルーツ酸やグリコール酸、乳酸などのαヒドロキシ酸と呼ばれるピーリング薬剤(AHA)や、皮脂に近い性質を持つサリチル酸のβヒドロキシ酸と呼ばれるピーリング薬剤(BHA)があります。
「酸」というと肌を溶かすイメージを抱きがちですが、実際は、代謝の低下している肌に対して、角質と角質の接着をゆるめ、古い角質をはがれやすくする働きがあるのです。このケミカルピーリング治療に伴う軽度の炎症反応によって表皮再生を促進させ、さらには角化細胞の形状や配列を整え、角質層の構造および機能を改善させる作用が得られ、本来のきめ細やかでハリのある肌の組織構成に戻す効果があります。

ケミカルピーリングの歴史は古く、古代エジプトでは、クレオパトラが皮膚をなめらかにするために乳酸のサワーミルクの湯に入浴したり、フランスの貴婦人がワインで洗顔したのもこのフルーツ酸を利用していたと言われています。